仁丹(じんたん)

仁丹トピックス《No.003》想いをつなぐ、
0.05gの技

  「仁丹」は複数の生薬を練り合わせた丸薬。その仁丹を美しい丸に仕上げるために使われていたのが「手揉み製丸機」(写真)です。明治38(1905)年頃に造られ、現在は森下仁丹本社に保存されています。
 製丸(せいがん)とは、丸薬特有の製造技術で、この手揉み製丸機を操る職人は「製丸士」と呼ばれました。手作業で仕上げる製丸には、熟練の技が求められたそうで、当時はなんと社長の倍近い給与が支払われたとのこと。
 現在、製造工程は機械化されていますが、製丸が仁丹づくりの要であることは変わりません。どれだけ粒の揃った丸に仕上げるかは職人の腕の見せどころ。3~5年要してもやっと合格点に達するかどうか。わずか0.05gの差で丸みがまったく変わってしまうため、仁丹を生み出すには経験と熟練の技がどうしても欠かせないのです。
 上質な生薬を生かすも殺すもカギを握るのは、やはり「人」。製丸にかけた創業者の想いは、今もしっかりと受け継がれています。※ここに掲載している「丸薬」は当時の製品で、現行製品(仁丹N)は医薬部外品です。

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